Android:アプリのインストール前に必ず「権限」の確認を

プレイストアでアプリをインストールする際に、そのアプリが端末に要求する「権限」が表示されますが、その権限の確認を怠っていると「不正アプリをインストールしてしまっていた」なんてことにもなりかねません。そうしたことを防止し安全性を保つためにもアプリのインストール時には要求される「権限」の確認をするクセをつけておきましょう。



権限ってなに?

ほとんどのアプリは端末内の情報へのアクセスを必要としていますが、プレイストアからアプリをインストールする際、必要としている情報に「アクセスしても良いですよ」と許可することを「権限を与える」などと言います。逆に言えば、アプリ側はその権限を要求しているということですね。



プレイストアからアプリをインストールする際に表示されるこの権限項目は、そのアプリがアクセス要求している範囲を示しているので、ここでは必要以上の権限を要求する不自然なアプリを知ることもできます。
表示された権限項目の右にあるアイコンをタップすることで、どういった情報を必要としているのかを確認できるので、ここで不自然さを感じるアプリがあったらインストールをやめることを考えた方が良いかもしれません。
ただ、ここで表示されるものは一部であり、詳細も簡単なものになっているので、もう少し知りたい場合はアプリページ下部へ移動し「権限の詳細」で確認することをおすすめします。また、権限についてのきちんとした詳細はGoogle Playのヘルプページで確認すると良いでしょう。

Google Play ヘルプ
Android 5.9以前のアプリの権限の確認



ネットワークフルアクセスについて

いくつかにグループ分けされている権限の中には「ネットワークフルアクセス」というものがあります。
これは外部との通信を行うものなので、ほとんどのアプリが要求している権限となっていますが、グループ分けでは最下位項目の「その他」のカテゴリに含まれるため、一部しか表示されないインストール前の画面では省略されている場合があります。
つまり、知らず知らずのうちに情報を不正に送信するアプリをインストールしてしまっている可能性も考えられるので注意しておきたいところ。

通信を必要としているアプリは内容でわかりますが、通信は必要なさそうなアプリでも広告を表示させるために必要だったりするので、心配な場合はアプリページ下部にある「権限の詳細」で確認したほうが良いと思います。

中でもアプリ内容とは関係ない「連絡先」など、個人情報にアクセスしようとする不自然なアプリについては、疑いを持っていたほうが安全なのかもしれませんね。



Android 6.0 以降では権限を拒否できる

Android 6.0(Mashumaro)以降では、端末の設定から各権限の「許可」と「拒否」の切り替えができます。これにより不要だと思われる権限を拒否することで、比較的安心に使用できるようになるかもしれません。ただし、この場合はアプリが機能しなくなる可能性があるので、そのあたりにも注意が必要です。

端末の「設定」→「アプリ」
問題のアプリを選択し「権限」をタップ
拒否したい権限のスイッチをオフにして完了。